地震について 3

長男の帰りを待って、自転車で職場へ。休みなのは分かったけれど、市内の様子も確認したくて、出かけてみる。車はガソリンが半分程度だったことと、信号が動いていない中で札幌中心部へむかうのはさすがに怖かったので、自転車を選んだ。

店舗はほとんど休業。信号もない中で、みんなが気をつけながら車を運転していたことに感心した。普段からこうやって運転したら事故が減るだろうに。

こんなに歩行者が多いのも初めて見た気がした。

警察官はどこにいるんだろうというくらい姿が見えない。警告なのかお礼なのかわからないクラクションがあちこちから聞こえたくらいで、驚くくらい街が静かだった。

なんとなく災害の時には人が荒んできたり、犯罪が増えたりしそうな勝手なイメージがあったけど、全くそういうものがなくて、日本はすごいなぁと本当に思った。実際はひったくりなどもあったようだけど、見ている限りはみんなマナーを守っていたように見えた。

スマホは情報収集に利用したり、LINEで連絡を取るのに必要だったので、通話は主に次男のキッズケータイを使っていたけれど、それでもバッテリーが保たない。昼くらいになったら徐々に回線が混み合ってきて、まずHPが見られない状況になった。ポケットWi-Fiのバッテリーが切れたために携帯回線が混み合ってきたとか言われてたけど、詳細は不明。午後になるとさらに顕著になって、ネットは繋がらないLINEも届かないと状況になる。それでもLINEは文章はなんとか時間差でも読み込む。写真や動画は無理。

ラジオで携帯の充電場所や無料Wi-Fiスポットが流れてたし、みんな教えてくれたけど、正直遠いし余震もあるし子供を置いては行けない。行ったとしても充電はものすごく並んでいたらしいし。

普段からモバイルバッテリーを充電しておくこと、ノートパソコンがあればその充電もしっかりすること、あとは車のガソリンをこまめに入れることが大事とわかる。

午後3時くらいに病院の近くに住んでいた人の家が通電したと連絡が来た。羨ましいと思いながら、日が沈む前に夕食を作らなければいけないので準備にかかる。

牛乳消費のためにグラタンを作ったけど、本当に牛乳は取っておけばよかったと思う。

ランタンで夕食。

食後に星を見るためと、家の中ではもう携帯が繋がらないので外に出る。

星は本当に綺麗だった。携帯が繋がる場所で夫に電話をしている間に通電。急いで家に戻る。

落としていたブレーカーを上げて、通電。電気のない生活も面白かったけれど、電気が通った時にはホッとした。

まずはずっと心配して情報を送ってくれた実家の兄に携帯で連絡。停電の間繋がらなかったひかり電話も繋がり、夫の実家から電話。もう大丈夫と報告。

まずは携帯とモバイルバッテリーの充電。洗濯をしてシャワーを浴びる。

普通の生活のありがたさを知れた気がした。