地震について 2

翌朝は日が昇らないうちから携帯のLINEがポコポコとなる。

主に職場関係の人たちのグループLINEで、地下鉄が動かないこと、路線バスがどうなるのかということ。要は仕事に行けるのか、行くべきなのかという会話が続く。

この時も停電はしていたが、送電線が切れたか何かの一時的なものかと思っていたので交通網が回復しなければ休めばいいというような内容を話しつつ、停電の状況を確認。道内全域であること、数時間で復旧は見込めないと判明。

とりあえず水道は出ていること、ガスも点くこと、食料や水の備蓄が充分あることを確認して、ひとまず安堵。

ラジオで情報収集をしつつ余震に備える。

子供達が起きてから小学校近くのセブンイレブンが開いていると知り、向かう。酒瓶が割れ、商品が散在し、晴れているとはいえ証明がないので薄暗い店内で必死に働いている従業員さんに頭が下がる思いがした。

レジの長蛇の列に並んで、めぼしい商品はほとんどない中で、それでもなんとか主食に変わりそうな商品を選ぶ。いわゆるマドレーヌとかパウンドケーキとかの焼き菓子となるので、マリーアントワネットの言葉を思い出した。「パンがないならお菓子を食べればいい」。どんな王侯貴族だよ(笑)。でもないものはないんだから仕方ない。停電が長引いた時に、子供達を飢えさせるわけにはいかない。

私が家に戻ると入れ替わりに、長男は大学へ。停電のためボイラーが動かないので水シャワーを浴びた長男に、修行僧のようだと思う。長男の大学ではレジが動かないので、飲み物は100円、アイスは50円などとキリのいい値段で商品を投げ売りしていたらしくお茶を確保してもらう。

朝食はホットケーキ。家のガスコンロも使えそうだったけど、少し怖かったのでカセットガスで調理。冷蔵品が保たなくなるので、牛乳消費に躍起になる。これは失敗だった。今から思えば開いてない牛乳は冷凍庫に入れて保冷しておけばよかった。結果論でしかないけれど、後から牛乳が手に入らなくてものすごく苦労したので、この日に牛乳を大量消費したのは勿体なかった。

食後はやることもないので、あちこちから届くLINEに対応しつつ寝る。